Inside of my head

音楽、映画、日々のことなど雑感

ノベンバ

長く書きすぎとか言いながら連投。

許せ深夜だ。

 

最近、小林くんがツイッターでノベンバの楽曲と、それらが何から影響を受けているかを、解説とまではいかないけど、少し書いてくれていました。

残念ながら、どれ一つとして知っているものがなかったのだけれど。

大学入って一年目、ちょうど東日本大震災の年でした、だからわたしは入学式を経験したことがないのだけれど、5月から学校始まって。

結局体調が戻りきらなくて、6月から完全なる不登校になり単位を全部落としたあまり思い出したくない記憶があるのですが、その春良く聞いていたのがThe NovembersのMisstopiaでした。3月頃はkiling boyとRADの絶体絶命ばかり聴いていたんだけど。

ノベンバはもともと、ARTの影響を受けていると聞いて気にしていたバンドではあった。

けど、ミストピアを聞く限りそこまで明確なARTからの影響というのが、失楽園チックな題名とパラダイスの歌詞くらいしか思い至らなかった。

でも、一曲目のmisstopiaの歌詞と、tu m'って曲がすごく綺麗で好きだった。

とにかく好きだろうと嫌いだろうと一定期間聴かないとどうとも言えない、と当時は音楽に関していたので聴き続けた。

結構、聞き辛い曲が、今でも多いです、正直。頭痛くなるし。

でもねえ本当にtu m'は綺麗です。最初の音で、すんごく綺麗な森と白い家と、その軒先に揺れるウィンドチャイムみたいなものがざあって頭の中に立ち現れる。Misstopiaにしたって最初にギター?が始まった時に、真っ白い光が溢れてくる。

tu m'の乳母車の歌詞ですごく思い出すことがある。小学生の時によく読んでた夢水清志郎シリーズで、ある日教授の家に赤ちゃんが現れるんだけど、実はその子は多分捨てられたんだと、教授は気づいている。でも、主人公たちはそんなことに思い至らない。でも、「もう少しふっくらしたらとても美人だろうな」という女性が、乳母車を押している夢を、主人公は見るんだよね。それをすごく、関係ないのに思い出す。

ちなみにこの曲のメロは何度かこのアルバムの中で使い回されているのだけど、それぞれの曲で印象が違う。あ、この曲とは関係ないけどアルバム内ではI kill my self softly covered~という一連の歌詞も重複して登場する。

 

あと、ウユニの、6時ちょっとに迎えに行くよ、ていうのもすごく好きな歌詞ですね。

 

じゃなくて。書き始めた時に言いたかったことは、Dysphoriaがロボトミー手術の歌だって知って、びっくりしました。

原発とメリーゴーラウンドとロイコトーム - 日々の音色とことば:http://shiba710.blog34.fc2.com/blog-entry-474.html

これですね。柴那典さんのブログなんですが、途中MARQUEEでの小林くんのインタが載っている中で、dysphoriaについては言及されています。

言われてみれば すごく納得しましたけど、自分では死ぬまで思いつかなかったんじゃないかな。タラランタランタンタラランっていうのが不気味な歌。

 

Misstopia以降、To (Melt into), (Two) into Holy, Gift, Fourth Wallはぶっとばしてzeitだけ聞いているので(最低)途中経過は知らないんですけど、zeitは聞きやすいなあと毎回思います。

いや、音源数回くらいは聞いてます、けど、やっぱzeit聞きやすいなって思います。

留学中に、zeitgeistがなんでかすんごい気になって、youtubeで聴けないか探した時にトレーラーがあって。


THE NOVEMBERS "zeitgeist" trailer - YouTube

これ。やっばいカッコイイと思って。ちなみに使われているのは、表題作のzeitgeistかと思いきや、Louder than warという曲です。

あと鉄の夢、Meursault、Fower of LifeのMVが公開されていて、特に前二曲を良く聞いていました。

あそこの街は踏み絵だらけで、という鉄の夢の歌詞がものすごく好きで。

具体的には?ってとことか、ゾッとするほど真実だ。

ムルソーも、すんごく好きな歌詞です。特にね、ここで飾ってって入れるの、全世界で小林祐介だけだと思う。

MV自身もとても好きなので貼っておきます。


THE NOVEMBERS "Meursault" MV - YouTube

zeitは聴けば聴くほどどの歌も好きになって行くし、本当に時代精神というべきモチーフの多い曲たちが揃っていると思う。

しばらくはzeitgeistって言葉がどんな意味か、そもそもなんて読むのか、何語かも知らなかったんですけどね。どっかの美術館で見た本にzeitだかgeistだか書いてあって、両端から鋏が沢山出ている写真の表紙だったし恥ずかしながらなんか鋏が関係あるのかとか思っていた。

 

現段階では最新作である「今日も生きたね」もすごく素敵な歌です。

 

生きている罪、全ての人に平等である原罪とは違う、わたしがわたしのポジションで生きているから犯している罪、それこそダルマグランプリ的なね、そういうものについての歌が増えたなと思います。だからすごく共感するし、それでどうしようっていつも、考える。でも仕方ないよねとか、この人もこういうこと思って生きてるんだなとか、そんなこと思うだけだったり、そもそも自分は救われるべき立場じゃないのに気持ちが楽になったり。

そう、繰り返しになるけど、メリーゴーラウンドの上に生まれ落ちたのはわたしのお陰でも所為でもない。ただ、そろそろその上で生き続けてるのは完全に自分の所為になってくるくらいの所まで生きてきたかな、と最近思う。

革命家サン・ジュストだっけ、国王は国王であったことが大罪だから処刑されて然るべき、みたいなことを言っていた気がする。それはね、気持ちはわかるけれど、弁明になるけれど、国王であることが罪になるような王政を築いたずっと前の王が罪人なんだけど、罰されずに死んでいるから末裔がそういう目に遭うことになった。

多分わたしたちにしても、そういう思いしている。原発作ったの私たちじゃない。満州とか慰安婦とか、はたまたフロンガス排出しまくったのも森林伐採しまくったのも当事者は祖先たち。でも、私たちはその点に置いて加害者にも被害者にも、全然なりうる。後の世で、すごい事故があって危険性を身を以て知ってたのに原発を使用し続けたわたしたちのせいで、子孫が苦しむことは全然有り得てしまう話だ。今からでそれが防げるのか、そもそも子孫残ってんの、とかはちょっと置いておいて。防げるかって言うのはもちろん、覆水盆に帰らず、なかったことには出来ないけど出来るだけ小さく止めようよって話。

またアツくなってしまった。語れるほど知識がないのに。

そしてまた長くなってしまった。

 

Romance楽しみにしています。アクサンのタイプ方法がわからない苦笑