Inside of my head

音楽、映画、日々のことなど雑感

Romancé

公開されたMVのみ、今日見て。これ。


THE NOVEMBERS 「Romancé」- Normal Ver - - YouTube

12時間限定無料フル視聴の時は、12時間にちょうど生活が合わなかったので聞けず。

Romancé。

音も映像も、すごく綺麗で。

第一印象は現代美術館にいるような気持ちになる、という感覚だったのですが。

歌詞をちゃんと聴き始めると、最初恋愛の方のロマンスかと思っていたけれどそちらではないということに思い至り、パーカッションの感じもすごくしっくりくる。大陸的というか、大海的。

情景がばーっと広がる。黒い波、白い地平線。ウェディングパーティ。全て全て、彩度の低い写真のように青っぽい。

なんだか灰白色、個人的には受け入れることと諦めることとそれでも生きていることと涙さえ出ないような悲しみ、またはそういった感情の予感、を内包する色、という印象を受けます。

全体に通じる浮遊感が、甲板に出た時の靄を思わせる。航海などしたことないけれど。ただの映画からの推測。

二回目のAメロ直前に入る暗示的なギターも素敵。

確か高松さんがベースをすごく考えた曲だとツイッターで言っていたけれど、本当にばっつぐんのセンスです。天才。

以前より音の上下の幅が広がったような気がする。

永遠の剥製とか、サビに限って言えばシとラとソくらいしか使ってないものね。

高低差が激しい曲って一般受けするって何かで聴いた。結構確かに、サビの中でオクターブ移動する曲とか、流行った曲には多いかも。

別にポップになったねとかキャッチーになったねなんて言うつもりは一つもない。

12時間の中で少しだけ聴いて、そんなことは全然ないのはわかっているので。

ただ個人的に、zeitgetistから聴きやすくなったなとは感じています。

別に聴きやすいこと、キャッチーなもの、ポップが悪いだなんてひとっつも思ってないです。

でも、こんなふうに閉鎖的に、船が沈むだけでRomancéが終わってくれればこんなに傷が付かなかったのにね、などと考えていた。最近そんなトピックにばかり触れているからかな。

この曲はヘビロテ必至だわ、個人的に。好き過ぎる。

ああ本当にひたすらに美しい。As always金欠なのでCD買えないのですが、聴くのがすごく楽しみ。

これを聴いて、15日の小林くんの日記を読んだらTour finalにとても行きたくなってしまったよ。最近、11月のお兄さんたち色々面白いことをしていらっしゃる。

そんな一連の行動や、あのインタビューから なんだか、この人たちは革命家なんだろうなと思ってしまう。

むせるような甘い香りの花って歌っているけど、金木犀の香りはどんな風に感じるんだろうな。