Inside of my head

音楽、映画、日々のことなど雑感

最近の音楽事情

Dominic FikeのDon't forget about me, demos
ハマりました。一曲目の3 Nights、サビのpalmsの音の下げ方がハマる。ラスベガス〜シアトルあたりを一人旅してた頃の初夏を思い出す。(Fike氏の拠点はフロリダと読んだので恐らくそちらがモチーフなのかもしれないけど)
ともすればレトロさすら感じるギターの音がmotel in the city of palmsらしい緩やかに退色した景色を思わせるのも素敵。
M2のShe wants my moneyもアメリカの初夏の気怠さを思い出す。夏の夜をゆったり過ごせる曲揃い。ゆるく踊りたくなるけどパリピ向け感がなくて心地良い。

あと最近Avril LavigneのLet goを今更よく聞いてる。
中学一年の夏休み、仕事でサンノゼに赴任してた父の家で過ごした1ヶ月にひたすら聞いてたアルバムの一つ。(父、普段は一人暮らしだったのに家族が来る時用に2ベッドルーム2バスルームの広いコンドミニアムに住んでた…会社の太っ腹さよ…)
泊まらせてもらった部屋は共用プールに面していて、毎日子供たちの笑い声を聞きながらこのアルバムを聴いていた。
多分アヴリルと言えばsk8ter boyって人が多いかと思いますが むしろこのアルバムは後半に好きな曲が多くて My World, Things I'll never say, Nobody's foolとかが好きです。もうあの頃の2倍に届く年齢になってきたけど、My Worldはずっと私のアンセム

今年の上半期は思い返すと結構色々聞いたかも。
新たに出会ったアーティストで言うと、冨田勲にハマりました。前の記事で書いた通りケイレブ・ランドリー・ジョーンズにどハマりして映画「神様なんかクソくらえ」を見て、ドビュッシーの月の光が使われていて知った。監督インタビュー読んでたら冨田勲アレンジの月の光はまるで火星での恋みたいだと言っていて、ちょっとわかる。笑
それにしても2020年に見た映画での月の光の使用率凄かったです。75%くらい。
ちなみに映画の中で月の光が使われているのを認識した初体験はオーシャンズ11ですが、アメリカの映画はとにかく恋が上手く行かないと月の光なんですかね。
わたしも7年くらい前に手紙で告白して振られるのを待つ間三日間月の光無限ループしてたことがありましたが(上手くいかないかはわからない段階でしたけど。笑)。

それからMUSEのAbsolution。Thoughts of dying atheistが好きすぎてライブとか行きまくってた頃に好きになってれば良かった!当時好きだったら来日公演行ったわ!と思ったくらい(今は立ちっぱなしキツいのでもうライブは無理)。最近聴いてる音楽に比べたら作りがシンプルというか、小手先のテクがなくシンプルにザ・ロック!って感じなんですけど、メロが気持ち良すぎて。
あとはヒプノシスマイクにハマって、Creepy Nutsの「たりないふたり」に出会いました。すごいね。なんか心の中全て言われてしまって呆然とした。日本のラップ全然聴いてこなかったけど(オレンジレンジはみんな聴いてる世代だし好きだけど)楽しいなと思って、随分前にART-SCHOOLを通して知ってた環ROYとかも聴いてました。やっぱりARTと組むくらいなので暗くて非常に良い。
他にはCirque du SoleilのOを結構聴いてました。鈴木明子さんがFSで使ってて知ったんだけど、Jeaux d'eauがキラキラで初夏に良く合う。ベガス行った時は一人だし貧乏旅行だしで見なかったんだけど気になりすぎてyoutubeで見ましたが難解過ぎた。始めも終わりも、とにかく幕の使い方が美しい。諸々美しいのですけど サーカス昔から怖い。。とはいえわたし最初は拒否感とか違和感持ってたものにズブズブにのめり込むのでそのうち大ファンになってるかもしれません。あとピエロ役の人めちゃくちゃ背高くない?Alegriaのピエロ役と同じ人に見えましたがどうなんだろ。ちなみにAlegriaのオルゴール指で押さえてるみたいな音めちゃくちゃ好き。コロナ禍で破産申請中なんですってね。余計なお世話とは思うけど、関係者の方々の生活が安定したら良いなと思ってます。。いつかまたベガスに行く機会があって、上演してたらちょっと見たいかも。ステージのあるベラージオと言えばそれこそオーシャンズ12のイメージが強い。

今年リリースされたものだと、待望だったノベンバのAt the Biginning。
先行解禁された「薔薇と子供」が非常に良かったので非常に期待してました。今作はインダストリアル感が増して、音の肌触りが硬い分変幻自在なメロディの柔らかさが際立つように思う。昔からキレキレな歌詞も相変わらず冴え渡っていて、半年くらい前に書かれていたはずの「消失点」とか現状の世界そのものでは?と鳥肌が立つ。
一方で「理解者」「Dead Heaven」あたりは初期も彷彿とさせるような歌い方や曲構成で 進化って直線上なんだなと改めて思わされる。
個人的には「New York」がすごく好き。"新しさ"が枷になっているような歌詞、口笛なんかも入るほど明るい見た目、サビのファンクさ、工業的なノイズ、全てがニューヨーク!って感じして最高。ニューヨークは多面的な街なので(そこが好き)多くの曲がニューヨークって題したら合ってると思いそうな気はするけど、ノベンバのニューヨーク観として非常に納得感があると言うか。
個人的に「みんな急いでいる」もニューヨークのアッパータウン的なイメージがある。ホワイトグレーの大理石のフロア、重厚なマントルピースの上に金色の装飾の鏡、黒い大理石の壁、みたいな。インターコンチネンタル東京ベイのニューヨークラウンジみたいなイメージですね。現地のスポットで行ったらブルーミングデールのトイレとかヘンリベンデルの一階とかノイエギャラリーが近い(この三つに共通点は少ないですが)。ドラマとピアノがジャズっぽくて、洗練された2010年代後半のアメリカ文化っぽいと思う。
ちなみにノベンバの歌詞のすごさを認識したのはやっぱりzeitgeistですね。「鉄の夢」「Meursault」あたりから世界のおかしさの捉え方がすごく合うなと思ったのと、そんな曲たちを収めたアルバムを「zeitgeist」って名付けたセンスの良さに入信しました。笑 鉄の夢のライブの楽しさは異常。

やっぱり最新の音楽を追う努力を年々しなくなっている。。