思い出のマーニー観て来ました。
なんかお父さんが見たらしく母にメールして来たみたいで、おかげで観たいよねーって盛り上がって家族(-お父さん)で観に行きました、「思い出のマーニー」。
ネタバレにも少しなってしまうかもしれないので続きを読むにしておきます。
まず最初の、公園のシーンがまじでこういうのある、と思ってしまって。
その後病院でも お金かかっちゃったよね、ていうの、すっごいわかって。苦笑
愛を信じられなくて、お金とかが邪魔をしていて、ていうの、自分に重なりました。アンナより大分年上なのにな。
あとちょっと辛かったのが、アンナのおばあちゃんがわたしの実の祖母に、ヴィジュアル的に、似ていたことですね。彼女は純ジャパですけど。すげー色々、その、キラキラしたことしか話さなかったとことか、夫に早めに先立たれているとか、も被って。
優しさの真似事は優しさとか、見えないものを見ようとして、とかそんな歌詞が頭の中で飛び交っていました。
言葉で説明しすぎ、という評も見ていたけど、そんなことないと思うよ。
浴衣の裾が汚れてしまってるのに、次の日綺麗に洗って干されているのとか、言葉で伝えていないこと沢山あった。
あの、”それでも帰らなきゃいけない”という自分が子供としての立場で見ると呪いのような事実、でも考えてみるとものすごく甘ったれた事実、が、すごくわかる。そこでああいう迎え方をしてくれる大岩夫妻は素晴らしかった。
赦すって一体何なんだろうね。受け入れることでもあると思っているのだけれど。多分それがテーマの一つだと思うんだけれど。
でも多分、彼女がどこかで赦したいと思っていたからマーニーに会ったんじゃないかなって気もしたり。
風立ちぬの時みたいに意味がわからない感じで泣いてました。
泣いた、というのを感想に書くのは曖昧過ぎてあまり好きではないのだけれどね。
泣けるか泣けないかで作品を評価するなんて、だったら瞬き5分間我慢してろよって話。相変わらずoffensiveでごめんなさい。
あんな風な関係性でありながら、あなたが一番好き、というのを二人ともが思って、二人とも信じているのがすごい。
あと情景描写が本当に丁寧でした。サイロとか普通に超怖かったし、夕日と月は美しすぎた。
さやかちゃんの声がひたすらかわいかったしあの子大好きです。
気がついたら沢山年を取ってしまっているけれど、育たないまんまの部分て本当に沢山あるんだな。
叱られたあとにある 晩ご飯の不思議 これは魔法だろうか 目の前が滲む
という歌があるけれど
叱られた後にある晩ご飯ていうのは私にとって
魔法とかではなかった、ある意味それこそ、甘えであり呪いであり妥協であり、義務である象徴で、私はそれを愛だと考えたことは、多分、なかった。結構恐ろしいものだった、あれは。それでもお前は庇護下でしか生きられないんだよと、思い上がるな言うこと聞け、であり、停戦の合図でもあった。取り敢えずそしたら謝るのはやめていんだなみたいな。
大体毎回すげー泣いた後で、美味しいっていうか気分悪くなりながら、残すのも怖くて食べてたし。
そんなことを、この年まで実家で育ててもらってきても平気で言っちゃうようなやつだから、まじキャベツです親戚に合わせる顔などありません。
それでも育児放棄は出来ないから。そう思ってたけど、出来ないって前提で育ててくれたことにまず感謝すべきだよね。生んだなら責任取れとか言ってるけどまじ、どれだけのことさせてきたんだって話。すぐに忘れてしまうけど。
また自分の話になっちゃった。
でもとにかく、マーニー、わたしは好きでした。良作だと思う。
そうだ、親と子供で思い出したけれど この前 The child who was never bornというスカルプチャーがツイッターでまわってきた。
顔を覆う白い女性の像に、透明な子供が手を差し伸べているような。二人ともピンクがかっていて。
the child who was never born monumentって検索かけるとすぐ出てきます。
生まれなかった理由は沢山あるでしょう。touchyな問題ですけれど。
感謝を以て生きていきたいのになかなか出来ないマジクソ野郎です。