ホトトギス的な
朝が来るのが怖いから、一度だけ変わろうと唄うのがバンプ。
朝が来るのが怖いから、夜がずっと続けばいいと言うのがART。
朝が来る前に歩きだしたのがストレイテナー。彼らは時々、夜にぶっ壊れて高笑いする感じもあるけれど。
明けない夜はない、みたいな言葉に心が楽になる時もそりゃああるのですが
夜が明けるのが一番闇なんだよ!という心境になりがちな人間です。
ものすごく人気があるけど、バンプってそういう歌少なくないと思うんですね。
バンプを聴き始めたのは中3か高1、supernovaとかが出た頃ですね、ヘーイヘーイヘーイエエーみたいなこと言ってからかってきた友達がいましたね。黒板に何故かプラネタリムと、YUIのc.h.e.r.r.y.の歌詞が書いてあった、願いこめっって、て書いてあった。笑
脱線した。
で、当時オンリーロンリーグローリーを聴いて、baiduすごいな予測変換候補に入っている、夜が明ける恐怖を歌っているのにすんごく衝撃を受けたのです。
当時は多分、もやもやと、見られるのが怖い、というのを思っていたけど、言葉には出来ていなかったし、そもそもそんな聞いたことのない類の恐怖を自分が持ってると言うのが怖かった。あまりちゃんとした本を読んでこなかったし、まだそういう考え方する人がいるって知らなかった。
アートもそういうことを歌っていると思うんだよね。killing boyではストレートに朝が来るのが怖いから、て歌詞があるし。
ストレートではないけど、確実に初期のテナーにもそれはあると思う。よくよく聴いてみると意外とテナーさん病んでる。
変わらないものはないって信じてる、のに、どうしてそんなにブレずに生きていかれるんだろう、というのが本当に謎。すごい。
でもここで、アートが私の中でただの厭世家で終わらないのは、彼らは死ねないということも知っているから。
LOST IN THE AIRが一番その意味で顕著にすごい、と思ってるのですが、彼らは知っている。死ねないし、生きたいから死にたいし、っていうのを。死ねないなんて知っているから、て歌詞もあるものね。tonight is the night.あの曲は水を鋏で切るような音がすると思っていて、その音もすごく好きだ。緑色の水、信号反応の緑みたいな感じの。フラスコ振って緑になる、あの泡の感じも含め本当そのイメージ。あまりにも好きであまり頻繁には聴けない曲。ハンドルネームもらってきてるLUNA然り。
アートの音像ってすごい水と泡、みたいな曲が多いんですが、私の中では。
特に14soulsくらいまでかな。最近は本当、乾いていてむき出しで、触れたらお互い痛そうな感じするけど。主に歌い方や声の影響だろうか。
日々の泡って小説があるんですが、わりと全然、意味がわからなくて。
日々の泡という翻訳さえまずすごい難しいらしいんですけれどね。
一冊だけ読んだ中島らもの小説も、少し似た雰囲気があるように思った。
確実に木下さんはこれに影響受けてるなっていうのはわかる話でしたけど。まず冒頭から僕のビビのために、だったし。
多分あれはメタフォリカルなのかもしれないけど、それを議論してわかりやすくしてしまうのはとても野暮だ絶対やりたくない。
好きだし大まかなテーマはわかるけど、1Q84もすごくメタフォリカルだよね。
それ言ったら海辺のカフカのが更に意味がわからない。
春樹は好きです。それこそ朝が来るのは怖いけど、死ねないのも知ってるから、だったら生きようという覚悟が苦しかった人間には、響く。
闇を覗くためには健康な肉体を持っていなければ出来ない、という人ですものね。
それこそ、黄金の覚悟と言ってくれているような気がするから。好き。
今ふと目を上げたら空がオレンジなんだけどなんですかこれ SEKAI GA OWARUんですか大丈夫ですか