Inside of my head

音楽、映画、日々のことなど雑感

歌詞

とても久々に投稿。

歌詞って今の自分にとってなんなんだろうねと、ツイッターに書きたくなったけど長くなりそうなので。

歌詞、の前に音楽。
子供の頃から家ではよくクラシックがかかっていたし、幼稚園から高校までは学校で一日中二回は賛美歌を歌う生活をしていたので、もしかすると音楽に触れる機会は多かったのかもしれない。
姉がいる影響もあって、小学校でミスチルの深海とか聞いてたし、友達の影響で小5くらいでビートルズに大ハマり、中高でBUMP、エルレアジカン、テナー、ARTにはまる。

当時音楽に衝撃を受けた理由って、(少なくともBUMPに関して)自分が思っていた感覚を、だけど自分を含め誰にも言語化されなかった思いを、非常に雄弁に歌っていたことだった。
あとは、一聴すると何言ってるのか全然わからない歌詞が、ある日ふっと ああ、そういうことか、ああ、となるのが病みつきになった。
つまりこの頃の音楽に対しては共感が強い。
「そう、それ」って思う音楽を聴いてたと思う。
あんまり「こういうことを考える自分は変なんじゃないか」という心配とか、居心地悪さは感じずに生きている方なので、自分と同じ考えを安心したとか肯定されたとは思ってない。けど、「こうなんだよな」と一人で思ってたことを言い当てられて、「他にもそういうこと思う人いるんだ」というのが嬉しかった。一方通行な共感。なんで自分だけじゃないって嬉しいのかね。これも不思議。

それから10年くらい経った今 「自分と同じことを考える人も、違うことを考える人もいる」というのはもう知っていて、共感することへの感動ってあの頃ほどじゃないと思う。
若い頃聴いてたものに対して「あの頃みたいに共感できない」のではなくて、「あの頃ほど共感することに興奮しない」。

それでも昔聴いていた曲は聴き続けている。何故か。
単純にメロディ、サウンドが好きというのはある。多分聴覚的な居心地の良さを求めて聞いている部分は大きい。そのおかげで、インストとかクラシック聴くことも断然増えた。自分は音楽から情景が浮かぶたちなので、見たい情景に合う音楽とか、見ている景色に合う音楽って選び方もよくする。
けど、やっぱりそれぞれの歌に対して良い歌詞だなあとかも思う。
歌詞を再解釈して新しいことを思うからというのでもなく。そういうこともあるにはあるけど。
あと、自分を鼓舞したい時とかやる気に満ち溢れてる時は前向きな曲聞いたり。
若い頃どんな気持ちで聴いてたなって思い出して懐かしむ。それもある。
でも、どれも例えば今ARTのLOST IN THE AIRとかを聞いて、「そう、それでも生きたいんだよ!」と思う訳でも「高校の頃は人生hellでも生きたかったな」と思う訳でもなく。満ち溢れるやる気を後押しされる歌でもない(そもそも今やる気もない)
けど、「はいはい知ってるよ」では絶対にない。多分それなら聴かない。
「やっぱり名曲、世に出してくれて感謝」と思う。
かといって歌詞忘れてて聞いて思い出すとかでもない。知っていて、わかっていて、良いことを確認する…という。

つまり、昔に比べたら多分歌詞に対するウエイトって減ったんだけど、全然まだあるもので。減った理由はわかるけど、今残っているものが何か?がよくわからず。(わからなくても困らないけど)
ブログに書いたら整理できるかなと思ったけど、できなかった。

それにしてもLOST IN THE AIR本当に良い歌。